尊敬できる人への軽蔑…

あなたは、尊敬するメンター、師匠、リーダーの、どんな部分を軽蔑しているでしょう?

「私はその人のことを、全面的に尊敬していますよ!」
なんて言う人もいるでしょう。
あなたもそうかもしれません。

ま、普通はそうだと思うんですよ。

だけど、それって、
いわゆる、
木を見て森を見ず
ってやつですよね。

全体を見ているわけじゃない。

とはいえ、
その人の全体を見る、なんてことは、
実際には不可能ですけど。
なんで僕がこんなことを言うのか?
それはちょっと個人的な理由なんですが、
このところ、
僕は、
「あの人みたいになりたい!」
というような、
憧れの人が、いなくなってしまったんです。

目標とする人、
モデリングしたい人、
そういう存在が、いまはいないんですね。
Aさんとか、Bさんとか、
Cさんとか、Dさんとか、
Eさんとか、Fさんとか、
・・・
これまで、
リーダーと呼ばれている人、
多くの人からメンターと慕われる人、
たくさんの弟子を持つ師匠のような人、
と出会ってきました。
すべての人が、
「この人はスゴイなぁ~」
と思わせるなにかを持っています。

でも、同時に、
だらしなさだとか、
適当さだとか、
不誠実さだとか、
傲慢さだとか、
自分勝手さだとか、
無責任さだとか、
不合理さだとか、
一貫性のなさだとか、
そういったものを持ちあわせています。

僕にはそういったものはない、
と言うつもりはありません。
僕もすべてを持っています。
なにが言いたいのかと言うと、
人は必ず、完全ではない
ということです。

例外はありません。

「あの人だけは違う!」
なんてのは、ない。
残念ながら。
で、
重要なのはここからです。

尊敬するあの人にも、
軽蔑してしまうようなポイントはあるわけですが、
それを知ったときに、
自分の中で、どう折り合いをつけるのか?
ですよ。

最初はショックを受けたり、
傷ついたり、
怒ったり、
などなど、
ネガティブな感情が出てくるかもしれません。
それに対する心の持ち方をどうしたらいいのか?
僕のいまのところの結論は、
「この人もやっぱり人間なんだな」
と捉えること。
どんなに多くの人から尊敬される人であっても、
所詮はひとりの人間です。

ある特定の分野で人並み以上というだけであって、
人としての、その人格、人間力がずば抜けている、
なんてことは、まずありえない。

 

それで、
その前提をもつことができたとしたら、
きっと、ただただ尊敬するだけだったその人を、
もっとフラットな視点で見ることができて、
つきあいやすくなる、
なんてこともありますよ。
つまりは、
あの人だって、あなたよりちょっと優れているだけであって、
身構える必要なんてないんですよ。
もっと気楽に接していってもいいはずです。

案外、相手もそれを求めていたりします。
(体育会系の思考が強い人はのぞいて…)

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Mail from Yamato Suga
2014/09/04
発行者:須賀和

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