パラレルワールドを考える。

 
須賀です。

『四畳半神話大系』ってご存知ですか?

森見登美彦さんの小説と、それを元にした
アニメシリーズがあるのですが、僕は先に
アニメのほうを見ていました。

フジテレビの深夜アニメ枠で2010年に
やっていたのですが、今ではオンラインでも
見られます。
https://amzn.to/2P3bDZj

どういう内容をか?というと、
・・・
「大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つ していないことを断言しておこう」 〝薔薇色のキャンパスライフ〟を夢見る、誇り高き三回生の「私」。しかし現実はほど遠く、実り少ない二年間が過ぎようとしていた。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。 いっそのこと、ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやり直したい!
・・・
と、アマゾンの紹介文にあります。

毎回ほぼ同じ構成になっているのですが、
冒頭で、毎回違う「サークル」を選んで、
そこから2年間の話が展開されるわけです。

第一話はUnlimitedなので、気軽に見てみてください。

第一話はテニスサークル、
第二話は映画サークル、
第三話はサイクリング同好会、
・・・
という感じ。

どのサークルでも薔薇色のキャンパスライフを
夢見るものの、現実はそうはいかず、いつも
小津という名の悪友に翻弄され、明石さんとは
うまく接近できないまま。

各話のエンディングで時計が逆まわりして
次の話では最初のサークル選びのところから
スタートしなおすわけです。

9話まではその流れで進んでいくのですが、
最後の10話、11話が非常によくできています。

というか、10話、11話でそれまでの9話が
収束していくのですね。

10話のポイントが「パラレルワールド」

「私」の住んでいる下鴨幽水荘の四畳半の部屋、
ドアを開ければ廊下に出られるはずが、あるとき
ドアの向こうがまったく同じ自分の部屋になる。

反対側の窓から外に出ようとしても、
そこはまた自分の部屋。
壁を破っても同じ。

どこまでいっても自分の部屋、という無限ループに
閉じ込められてしまったわけです。

そこでこれまでの9話分を追体験するのです。

で、11話ですべてがひとつになります。
ぜひ、見終わったときの快感を感じてもらいたい。

他の選択肢を選んでいたらありえたかもしれない
いろんな人生が存在しているわけですよね。

この「私」のように、違うサークルを選んだら
もっと違う体験をして、まったく違う自分に
なるのかもしれない。

たしかにそうです。

ただ、このアニメの中では、「私」が本質的に
同じ人なので、似たような展開になっています。

そう考えると、どんな選択肢を選んだとしても、
考えられる未来って、あんまり変わらないかも
しれないと思いませんか?

平行世界の自分って、結局は似たようなもの。

もし、大きく違った未来になるとしたら、
大元の自分自身を変化させるほうが現実的。

自分が変われば、それに合わせて未来も変わる。

昨日までと同じ自分でいようとするのではなく
これまでは選んでこなかった選択肢を検討する。

小さなところで言えば、今までは青系の服が
多かったところを、今回は赤を取り入れる、
そんなところでもいいかもしれません。

いま自分が持っているものの中で、不要なものは
感謝して手放し、スキマができたところに、
今までとは違う新しいものを取り入れる。

あっちを選んでいたらどうなっていただろう?
と想像することは、それはそれで楽しいかもしれない。

でも、もっと楽しいのは、新しい自分と
出会いつづけることなのかもしれません。

僕も最近、いままで苦手としてきたことに
取り組んで見ようと考えて、準備しています。

準備で終わらず、実践していきましょう。

あなたも、ぜひ。

では、また。

 

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