なぜ昆虫を食べるのか?

 
須賀です。

最近、「昆虫食」ってキーワード、
目にすることありますよね?

コオロギの粉末とかあるらしいです。

日本でも昔から、イナゴの佃煮とかあって、
長野の伊那谷はザザムシとか食べるのですよね?
だから、最近ではザザタウンと呼ばれたり。

長野の場合は、昔っからタンパク源が少ない、
というのが理由になっているようで、
サバ缶の消費量も最近のブームの前から高いそう。

ただ、昨今の昆虫食に関しては、長野にフォーカスが
当たっているわけではなく、世界的な「食糧難」に
対してのひとつの提案、ということなのですね。

日本に住んでいると食べ物って豊富にあって、
食べきれなかったら廃棄するのが普通なわけですが、
世界的には、特に発展途上国では食料が足りない。

だから、ご飯を残さず食べましょうとか、
ユニセフに寄付しましょうとか、そういった
安直な話ではありません。

ま、したければしてもいいですけど、
その行為には大したインパクトはありません。

食糧難とか言われていることの大元は、
おそらく、「人が多すぎる」ことだと
思うのですよ。

地球のキャパシティに対して、ヒトの数が
多すぎるのです。

だから、食料の生産が追いついていない。

「じゃあ、これからは農業の時代ですか?」
と思うかもしれませんが、そうでもない。

農業は砂漠化の原因になります。

農業をすると、その土地から栄養が
なくなってしまうのです。

だから、肥料が、化学肥料がないと
作物が育たなくなります。

土の本来の栄養がない植物なので、
虫とか病気にも弱くなっちゃうから、
農薬が必要になる、みたいな話。

なので、発展途上国で農業をやると、
肥料と農薬がないので土地が痩せていき、
作物が育たないただの砂になってしまう。

砂漠で農業をやろうとして失敗するのは、
こんな流れもあるそうで、いま農業ができて
いる地域でも、「リン」がどんどん減って
いるので、ずーっとは難しいのだとか。

一時期、地球温暖化の敵みたいに言われた
アマゾンの「焼き畑」は、実は理に適っている。

あれは50年くらいのサイクルで土地の
栄養を復活させるのに有効なのです。

森を焼いたら二酸化炭素を吸収してくれない、
みたいなのは近視眼的な見方でしかない。

で、タンパク源としては虫よりも牛がいい、
ってなんとなく思いますよね?

でも、牛って、ゲップでメタンガスを
出すんですよ。

この牛から出るメタンガスのほうが、
二酸化炭素よりも地球温暖化に強く
影響を与えているのですよね。

だから、牛の数が減ったほうが、
なにかを燃やさないよりも、地球温暖化を
止めるのにはいいはず。

なら、全世界でもっと、牛肉を食べない、
牛乳などの乳製品をやめたほうがいい。
(飼育環境で栄養状態も変わるし)

でも、そういう議論は起こりません。

それよりも、
火力発電所はダメだ!
ってことになって、
原子力発電が推進されるわけです。

植物が化学肥料と農薬づけで、
家畜もホルモン剤や抗生物質まみれ、
その理由って、先進国の人達が
「より安く肉を食べるため」のこと。

こうやって、人々は自らの寿命を短く
してしまっているわけですよね。

いろんな皮肉が起きているのです。

資本主義の社会では、人口が増えることが
経済発展の最重要ポイントですけど、
人口爆発の前には、概して戦争がある。

人が、というか、成人男子が減ることで、
子どもの数が増えていって、消費が増えて、
労働人口がまた増えて消費がさらに増えて、
経済がどんどん発展していく流れになる。

日本のような超高齢社会になると、
老人が死んでも、その子ども世代も老人で、
結局はお金を使わない世代だから、相続税で
いつの間にか資産なんてなくなっていく。

お金が循環しない世の中になってる。

なので、日本の場合はいかに老人世代から
若者世代へお金を流すことが大事なのですが、
貯蓄が美徳の老人世代はお金を使わない。

昆虫食から話があちこちしましたが、
ポイントは循環ってことです。

人、モノ、お金がうまく流れてないと、
変なところにシワ寄せがいきます。

昆虫食もしかり。

自分の子ども、孫の世代に、
昆虫を食べさせたいと思うでしょうか?

そういう時代ならそれもいいのかも、
とも思いますが、現在の感覚では、
もっと現在の常識の範囲のものを食べて
健康でいてほしいと思うはず。

ま、東南アジアで養殖されてるエビより、
伊那谷で育ったイナゴのほうが健康的な
気がしないでもないですが。笑

なにがいいとか、悪いとか、
正解はないのです。

ちょっと考えてみましょう、
って言いたいだけ。

未来はどうなっていくのだろう?
そんな中で、自分はどうしたらいいか?

考えてみると、違う世界も見えるはず。

では、また。

 

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