須賀です。
どうにも「相容れない」人っていませんか?
価値観が違いすぎる、というか、
話が噛み合わない度合いがすごくて、
無力感すら覚える相手。
自分がおかしいのか、相手が変人なのか?
よくわからなくなるような人。
少なくとも一人くらいはいると思うんです。
もちろん、僕にもいます。
逆に、僕のことをそうだと思う人もいるかも。
年代とか性別とかに関係なく。
同級生でも、そういう相手いますよね?
なにが違うんでしょうか?
僕は幼少時の兄からの「お下がり」が
原因なのか、「人と同じであること」に
嫌悪感を覚えるタイプなんですよ。
でも、逆に、流行り物が大好きで、
周りが、「みんな」がやっていること
持っているもので安心するタイプもいる。
人それぞれ、違うわけです。
人と違うことで自分を確認できるか?
人と同じことで安心できるか?
なんでだろう?と考えながら、
ずっと生きてきたのです。
が、今のところで納得できそうな理論が
あるので、紹介していきます。
一回では終わらない内容です。
気の向くままに書いていきます。
最初に、有名なやつ。
マズローの欲求段階説です。
* 自己実現の欲求 (Self-actualization)
* 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
* 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
* 安全の欲求 (Safety needs)
* 生理的欲求 (Physiological needs)
詳細はWikipediaで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB%96
上で5つ挙げましたが、下から順に満たしていく、
という説は、現実には合ってない部分もある。
自分のプライドのためにとか、家族を守るために
「自死」を選ぶみたいなのは合わない。
それについてはあーで、こーで、という意見も
あるかもしれませんが、次にいきます。
心理学とか哲学を横断的に広く深く学んだわけじゃ
ないんですけど、もっともらしいなと思っていたのは
選択理論心理学の「5つの基本的欲求」です。
マズローに似ていますが、大きく分けて
・生存の欲求
・愛・所属の欲求
・力の欲求
・自由の欲求
・楽しみの欲求
の5つの欲求が「遺伝子に組み込まれている」
としています。
で、これらを段階的にではなく、
バランスよく満たそうとする。
かつ、それぞれの欲求の強さは人によって
違う、とされているのですね。
愛・所属の欲求が強い人は、
愛したい、愛されたい、人とつながりたい、
仲良しこよしが重要。
力の欲求が強い人は、
承認欲求が強く、存在価値を示したい、
とかが表に出やすい。
自由の欲求が強い人は、
人から支配されたくない、自分で決めたい、
みたいな感じになる。
ちなみに僕は自由の欲求が強いタイプ。
人によって、
どれかが突出して強い場合もあるし、
どれもが平均点みたいなこともある。
それこそ人それぞれでバラバラ。
だから、欲求の強さが違う人と
自分とを一緒くたにしても仕方がない。
遺伝子レベルで違うのだから、
相手は相手、自分は自分なんだ、
というドライな考え方が基本。
(これは僕の解釈です)
これはこれで納得感があります。
ただし、遺伝子レベルで決まってる、
とするのは、運命論的というか、
あきらめがあるように思うのですよ。
より全体的な、大きな包容力のある、
現実的な話がないのかな?と思ったら、
ありました。(今のところね)
マズローと選択理論を踏まえて、
さらに、追加して知ってほしいのが
「成人発達理論」ってやつです。
無理やりまとめると、
人間は、発達の段階によって
欲求と、それを満たす手段が変わる
というニュアンスで捉えてください。
赤ちゃんと、小学生と、思春期と
20代と、アラサーと、アラフォーと
中高年と、高齢者では、日々の生活に
求めているものがまったく違います。
20代前半くらいまでは、けっこう
共通しているかもしれません。
それこそ、遺伝子に組み込まれた
欲求バランスの影響が大きいかも。
自己表現とつながりを求める手段、
そのバランスで変わるというか。
だけど、いわゆる大人になってから、
の違いについては、成人発達理論で
説明するほうがわかりやすそう。
明確な区切りはできないのですが、
発達段階の違いがわかると、
「相容れない」の理由が見えて、
対処法がわかってくるでしょう。
生まれもっての個性とか性格では
説明しきれない部分があります。
社会との折り合いが加味されるので。
とりあえず、
「なぜ、あの人はああなのか?」
についての回答は、
「欲求の種類とレベルが違うから」
ってことになります。
求めているものが違うんだから、
それを得るための思考と行動も違う。
私が正しく、相手が間違っている、
と思うことがあるかもしれませんが、
おそらく相手も同じように思っています。
だから「相容れない」のですね。
ここを飲み込むことがスタート。
「成人発達理論」の具体的な話は、
また次回に。
※なるべくわかりやすくするために
僕の個人的な解釈と編集をしています。
正確性を求める方は、ご自身で詳細を
ご確認ください。
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