須賀です。
あなたは、どんなときに新しいアイデアを思いつくでしょう?
質問が漠然としすぎ?
ま、とりあえず、こちらの動画を見てみてください。
http://www.ted.com/talks/phil_hansen_embrace_the_shake
(10分くらい)
字幕がうまく表示できない場合は、コチラからも見られます。
http://youtu.be/Cito0u73f0g
※上のリンクと同じ動画です
このスピーチをしているフィル・ハンセンさんは、アーティスト。
美術学校に通っているときに、
「手の震え」
が出るようになってしまって、それ以来、
メインの表現技法だった「点描」ができなくなってしまった、
んだそうです。
点描って、つまりは、キャンバスに「点」だけをたくさん描いていって、
その密度で濃淡を表してひとつの絵にしていく、という感じ。
動画見るとわかりますね。
で、震えの原因がわからず、医師に相談すると、
「震えとうまくつきあうようにしたほうがいい」
とアドバイスを受けたと。
そうして、彼は「点描」という一個のやり方を捨てて、
他の方法を模索するようになったわけです。
震えを活かしたグニャグニャな「線」を使ったり、
手に絵の具を塗って空手チョップで描いたり。
要は「点」ではなく、他のなにかの集合で描くようにしたんだと。
これはつまり、「点描」は「点」で書くものという思い込みから開放されて、
点以外のものでも同じようにできるんだと、そのアイデアを発見した。
「点」が使えないという制約があったおかげで、
新たなアイデアが湧くようになったわけですね。
ところが、美術学校を卒業して、自由に絵を描けるようになると期待して、
画材をたくさん揃えたんだけど、今度は描けなくなったそう。
なぜかと言えば、
「自由に描ける、その選択肢が多すぎて、どうしていいかわからない」
という状態に陥っていた。
そこで、彼は点描ができなくなったときと同じように、
制約をあえて設定することで、また新たなアイデアを思いつくようになった。
まとめとしては、
制約の中にある、枠の中にいることでしか生まれないアイデアもある、
ということ。
このスピーチは、新しい考え方を取り入れるというだけでなく、
スピーチそのものがすごく惹きつけられる魅力的なものなので、
そういう意味でも見ておいたほうがいいです。
さて、この考え方はコーチやコンサルの質問にも取り入れられますよね。
たとえばですが、
予算ゼロで広告をするとしたら、どんな方法がありますか?とか、
まったく知らない人にしか売れないとしたら、どんな方法がありますか?とか、
オフラインでしか売れないとしたら?とか、
オンラインでしか売れないとしたら?とか、
いろいろあるでしょう。
相手によって、ケース・バイ・ケースですね。
これは僕の想像なんですが、
制約を増やすと、脳がちゃんとがんばってくれるようになるんだと思うんですね。
現状でもすでに制約があって、
「あれはできるけどこれはできない」
となっている。
だから、現状維持のままか下がり気味だと。
でも、それが大した痛みじゃないから、脳も怠けている。
「まあ、まだなんとかなるよね」
って感じで。
それを、もう一歩追い込むのが、制約のパワーなんでしょう。
「これもできなくなったら、どうすんの?」
ってこと。
そしたら、
「それこそヤバイ!」
ってなる。
で、
「どうにかしなきゃ!!!」
「これはどう?あれはどう?」
ってなるのかな。
ここまで書いてきて、思いました。
まず、自分のケースで実験してみないとダメですね。
いいアイデアがホントに出たんだと、証明してみたくなりました。
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Mail from Yamato Suga
2014/03/23
発行者:須賀和
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