美しく勝利する。

 
須賀です。

ただ、勝てばいい、と思いますか?

どんな手を使っても、卑怯でも、詐欺的でも、
やり方がグレーでも脱法的でも、勝ちさえすれば、
それでOKと思いますか?

別にそれが間違いとかダメだとか、
そんな綺麗事を言うつもりはありません。

綺麗事は言いませんが、同時に
「美しくない」
とは言ってもいいかと思います。

美的感覚の好みなので、いいとか悪いとか、
そういう話じゃないです。

ピカソの絵画が美しいと感じる人もいれば、
まったく理解できない、という人もいます。

先日のバンクシーの絵画の件もそうですね。
1億5000万円の絵画というか、作品ですが、
すでにもう倍の価値になったとも言われます。

いろんな感覚があって良いわけですね。

で、勝利の話。

かつて、世界で一世を風靡したカリスマ的な
サッカー選手が監督になったときのこと、
「美しく勝利せよ」
と言いました。

この言葉通りの本も出ています。

誰か?

ヨハン・クライフです。

クライフはかつてのイタリアのカテナチオのような
守備的なサッカーを嫌いました。

カウンターで一点を取って、あとは堅実に守りきって
1-0で勝つ、みたいな実利重視の戦術ですが、
ラテン系の陽気なイタリア人のやり方とは思えません。

ま、戦術を考えた当時の選手層からして、これが
最善だった、ということもあるのかも。

伝統的にイタリアはゴールキーパーが育つ土地
なので、守備に対する意識も高いのでしょう。

このイタリアの戦術のようなものを嫌ったクライフは、
考え方として「3点取られても4点取るサッカー」を
標榜してスペクタクルを重視。

スペクタクル、というのは、ドキドキ、ワクワクする
という感じで、ダイナミックな展開で観ていて楽しい
ことが重要なわけです。

バルセロナの監督をしていたとき、この考えを
実践し、ロマーリオやクーマンなどなど、
世界でもトップクラスの選手を擁して時代を築いた。

サッカーという競技、それもプロであれば、
「勝つこと」は課せられた義務と考えても
いいでしょう。

ならば、守備をまず固めて負けないことを最優先に
すると考えるのは不自然とは思えません。

でも、試合を観戦するサポーターには、ただ
勝ち点を得る瞬間を見せるだけでなく、これぞ世界の
プロフェッショナル、という魅力的なプレーを
観てもらうことも大事と、同時に考えるもの。

もちろん、守備的な真剣勝負の中でも、
一流のプレーは垣間見られるものです。

が、ファンが観たいのは当然「ゴール」の
瞬間なわけで、それが乏しい試合は、
同じ金額と時間を使うとしたらもったいない。

やっぱり、楽しい試合を提供したい、と
クライフは考えていたわけですよね。

サッカーの例がわかりやすかったのか、
わかりにくかったのかわかりませんが、
美しく勝利する、ということ。

ビジネスでも、似たような状況あると
思いませんか?

マーケティングの手法とか、セールスのやり方、
いろいろ考えがあるとは思いますが、あなたが
選択しているその方法、美しいでしょうか?

美しくなくても稼げればいい、という考え方も
あるでしょう。それはそれです。

もし、あなたが美しさを求めるタイプであれば、
気にしてみてもいいでしょう。

どうやったら、もっと美しく稼げるか?

頭をそちらに向ければ、方法は見つかるでしょう。

では、また。

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