利他はヒトの本能か?

 
須賀です。

あなたは利己的ですか?
それとも、利他的でしょうか?

どちらかだとして、あなたは、なぜ、
そちらでいることが多いのでしょう?

先日、
『~人間・チンパンジー・AI~AIが社会基盤となるからこそ必要であろう叡智、 今残すべき叡智とは?』
と題されたセミナーに参加してきました。

とっても興味深かったです。

AIの話はほとんど出てこなかったのですが、
ヒトと、もっとも遺伝子的に近いと言われる
チンパンジーとボノボの共通点、違いから
ヒトについての理解が深まる感じ。

この3つの種は600万年前に先祖からまずヒトが
分かれたとされ、その後、チンパンジーとボノボが
分かれたと考えられています。

チンパンジーとボノボ、特に違う部分はなにか?
というと、まずひとつ目に攻撃性があります。

チンパンジーは群れ単位で戦争をします。
群れと群れで、基本的には食料を求めて
争ったりするわけですね。

相手の群れのチンパンジーを殺しもするし、
さらには、子どものチンパンジーを食べたりも
するのです。

対して、ボノボは争いません。
他の群れだからといって攻撃、戦争しないのです。

じゃあ、ヒトは?というと、戦争しますよね。
民族同士、群れ同士で殺し合います。

次の違い。
道具を使えるかどうか?

チンパンジーは使います。
ボノボは使いません。

食料の獲得のしやすさもあるのでしょうが、
チンパンジーは道具を使えるようになる、
その必要があったのでしょうね。

ヒトも道具を使いますね。
だからここまで発達した。

また次の違い。
性行動について。

チンパンジーは、繁殖を目的としない
性行動をしないそうです。
ボノボはします。
ヒトもそうですね。

チンパンジーはSEXの問題を解決するために暴力を使い、
ボノボは暴力の問題を解決するためにSEXを使う、
と表現する人もいます。

次に協力関係について。
これが今日の利他、利己の話につながります。

チンパンジーは、自発的には相手に協力しないそう。
求められたら応じてあげる、というくらい。
でも、自分にもメリットがないと行動しない。

ボノボは、もっと積極的に協力する。
仲間から自分の持っている食料を求められたら
抵抗せずに渡すのです。

その仲間にも食料を調達する能力があったとしても。

持っている食料を提供することで、
関係性を良好に保とうとしていると考えられる。

こう見てみると、チンパンジーは利己的な感じで、
ボノボは利他的な感じがすると思いませんか?

チンパンジーは好戦的で、ボノボは社会的、
というイメージも持てるかもしれません。

ヒトに一番近い類人猿であるチンパンジーと
ボノボ、それぞれ利己、利他は分かれている
ように見えます。

じゃあ、僕たち、ヒトはどうなのか?

これ、人によって違う、としか言えない。

セミナーの中で講師の方が話してくださって、
興味深かったのは、世界中のほとんどの宗教の
教義には「利他」がとなえられている、ということ。

ということは、ヒトは本質的に利他でないから
教義に盛り込まなくては行けないのか?

利他を教義に盛り込むことで利己を抑制する
洗脳が支配者側にあるということ?

本来的に利己なのか?利他なのか?
というのはわかりません。

成長と発達のステージ理論では、
利己、利他を順番に経験するようになってるし。

本能ってのは判断がつきません。

ただ、言えるのは、その人の段階において、
どちらを優先したほうがよさそうなのか?
というのは変わるのですね。

利己で突き進むタイミングもあるだろうし、
利他で分け与えるのがいいタイミングもある。

そこを見分けられるといいのでしょうね。

では、また。

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