志の、あるなし

須賀です。

この年末年始の個人的なキーワードは、
「志(こころざし)」
だったように思います。

なんとなく、この文字が目につき、
耳に入ってきただけかもしれませんが。

時代の変わり目、というのが各方面で言われて、
「じゃあ、この先はどう生きていくのか?」
というのが問われている。

いろんなものが壊れていく、なんて状況の中で、
なにをどうしたらいいのか?

平々凡々、普通、常識、安心、安全、安定、
こういったものが消えていくとして、では、
なにが残っていくのか?

それはやはり、変化に対応する力であって、
またその根本にあるのは、ブレることのない
「志」なのでしょう。

矛盾しているように感じますか?

降るとみば つもらぬうちに 払えかし
柳の枝に 雪折れのなし

という言葉がありましてね、新陰流の極意だそうで。

柔軟に変化に対応していくには、根本となる軸、幹、根っこが必要なんだと思うわけです。

じゃないと、あちこち振り回されるだけになることもあるので。

だから、新しいもの、流行を追っかけることが処世術になるよ、ってことじゃない。

次になにがくるのか?を考える前に、
まず、自分がどこに向かうのか?を決める。

つまり、志を立てる。

志という漢字、上の士の部分は武士の士ではなく、歩く足の象形「之(ゆく)」の略字だそうで、これに心を合わせて、心の目指す行き先、という意味になるんだとか。

心の目指す行き先、ですからね、
周りが、世間が、社会がどうこうじゃなくて、
自分の心の行き先なわけです。

自分はどこに行きたいのか?

カーナビの目的地をセットするようなもの。

目的地が決まって、現在地がわかっていれば、
ルートは自動で決まる。
途中、寄り道したくなっても、目的地が決まっていれば、
ルートは再検索される。

道路状況が途中で変わっても、
ルートはまた再検索されるわけです。

だから、社会の状況がどう変化しようとも、
行き先を決めておきさえすれば、
きっとそこには辿り着ける。

どれくらい寄り道しても、時間がかかっても。

そういうことなんじゃないかと思います。

志が、目的地がないとしたら?
状況に振り回されるばかりになるか、
そもそもスタートできませんよね?

新たなスタートのために、
まず、志を、目的地を設定しましょう。

志のある人生、いろいろあるかもしれませんが、
それは刺激的で楽しいはず。
僕はそちらを選びます。

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