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Mail from Yamato Suga
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須賀です。
あなたは、あなたの分野で、美学と呼べるものを持っているでしょうか?
いま、ブラジルでサッカーのコンフェデレーションズカップが開催されています。
日本はブラジル、イタリアに敗れて予選敗退が決まっていますが、メキシコとの試合を残しています。
こういう結果に関係ない試合で、チームの美学が発揮されたりします。
チームとしてどんな試合を展開するのがそのチームの「らしさ」で、どれだけその「らしさ」を徹底できるか?
メキシコ戦については、監督のザッケローニがなにを求めているかで戦い方は変わります。
若手の育成に焦点を当てるかもしれないし、それこそ日本サッカーの美学を追求して真剣勝負にいくかもしれない。
(日本サッカーの美学がどんなものか、よくわかりませんが)
この美学という考え方をサッカーに最初に取り入れたのは、おそらく、ヨハン・クライフという人です。
1974年の西ドイツW杯でリヌス・ミケルス監督の元「トータルフットボール」と呼ばれる戦術を実践し、オランダ代表を準優勝に導いた、サッカー界に燦然と輝くレジェンドであり、カリスマ的な存在です。
「サッカーをスポーツからエンターテイメント、ショービジネスに変えた」として批判されたりもしていますが、クライフは自身のサッカーに対する美学を明確にしています。 それは、
<スペクタクル>
という言葉で表現されます。
スペクタクルという言葉は、日本語で簡潔に言うと、ワクワクするというような意味です。
お互いのチームが高いレベルのスキルとテクニックを駆使し、個人技と組織力を融合させて、息がつけないような攻撃の応酬を繰り広げるような試合。 それがつまりスペクタクルな試合で、サッカーの醍醐味だというわけです。
サッカーに芸術性を求めたとも言える。
クライフはスペクタクルを非常に重視します。
お金を払って観戦に来るサポーターに、守備的でつまらないサッカーを見せるのはプロとして恥ずべきことだ、みたいな感じ。
(サッカーを観にいってスコアレスドローだったら、金返せって気になりますよね?)
1-0で勝つよりも、4-3で勝つことを望む、そういうタイプの選手であったし、監督であったんですね。
スペクタクルな試合をして勝つ、つまりは、美しく勝つことにこだわる人。
クライフの影響なのかはわかりませんが、オランダ代表チームはいまでもスペクタクルな戦術を採用することが多いように思います。 W杯やユーロでは、優勝することよりも自分達らしさを出して勝つことを目的に大会に、試合に臨んでいるように見えます。
それがうまく噛みあったときには好成績を残してくれます。
選手間の内紛とかがあると、キレイに予選敗退で散ってくれます。
オランダが調子のいい大会は盛り上がるんですよ。(個人的に)
98年のフランスW杯は興奮したし、2010年の南アW杯は初優勝を期待しました。
(2010年はロッベンが不甲斐なさすぎた…)
で、美学の話です。
美学ってなにか?といえば、本質を追求することでしょう。
クライフはサッカーの本質を「スペクタクルな試合をすること」としていたでしょう。
他の選手、監督は、サッカーの本質を別のところに置くかもしれません。
勝利至上主義の監督もいるし、負けないサッカーを標榜して守備偏重になる監督もいる。
サッカーに限らず、他のスポーツについても、さらにはビジネスにおいても、美学を、本質を追求してやっている人は、敵も作りますが魅力的にも見えるものです。
本質的なものは美しい。
ぜひ、美学を、本質を追求してください。
あなたの美学が反映されたなにかは、きっと芸術的に美しいはずです。
スペクタクルなサッカーと同じように。
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