愛を買う。

須賀です。

「愛はお金で買えない」
なんて常套句がありますけど、
そんなことはありません。

鎌倉で行きつけのカフェがあって、
そこのマスターが言った言葉。
「愛のないものは作りたくない」

来てくれるお客さんに対して、
提供するものはすべて、愛を込めて
作っているということです。

飲食物だけではありません。

その空間にあるすべてのもの、
内装もインテリアも音楽も、
すべて、マスターが愛するもの
だけでできています。

こだわりつくされたものだけに
囲まれた空間になっている。

最初は圧倒されます。

空間そのものとマスターの存在感に。

でも、通っていくうちに、
そこにしかない完全オリジナルな
雰囲気に病みつき、中毒になり、
欠乏症になって足を運ぶ。

愛に囲まれた空間に身を置くために
いくらかのお金を払うわけです。

対象にどれだけ愛を込めたのか?
こそが価値に変換されているから。

多くの人は「安くていいもの」を
求めるようになっていると思います。

「コスパ」って言葉が象徴している
ように、いいものをできるだけ安く
買うのが賢い消費者、みたいに。

それはそれで、たしかに賢い。

僕も貧乏性なので、いろんな
電子マネーを駆使してたりします。

同時に、
「本当にいいものを手にしたい」
という思いも持ち合わせている。

なので、これだけはこだわりがある、
というなにかについては、コスパは
無視で高額でも買いますよね。

人によってですが、
化粧品
美容室

食品
レストラン
時計


住まい
家電
などなど。

細かく分けたらキリがない。

どんなものであっても、
高額でも買うものって、
自分自身にまずその対象への愛があって
作り手も愛を込めて作っているからこそ
共鳴するかのように買うのですよね。

これは商品の売買を通じた愛の交換です。

安い商品には愛はないのか?というと、
そうでもありません。

いいものを安く届けたい、という
生産者、メーカーの努力、愛の結果が
低価格につながっているので。

中には邪な詐欺的な業者もいますけど
そういうのは自然に淘汰されるもの。

でね、ここ最近は、愛の流通が
滞ってきていますよね。

外食産業やら花やらがわかりやすく
他にパッと思いつきませんが、いろいろ。

余裕のある範囲で、買いましょう。

生産者の愛を受け取るために。

受け取った愛をまた、
自分から流していくためにも。

欲しくても買えない、という事情も
あるかと思います。

自分のことで精一杯なときもある。

だとしても、これまで受け取ってきた
愛を感じることはできると思う。

そしたら、今までとは少し違った
スタンスで買い物するようになるかもしれない。

受け取っている愛を流通、循環させる。

そんな見方もあるってことで。

愛を込めて。

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