土用はウナギ、は洗脳

 
須賀です。
 
4月17日から5月6日まで、
「土用」の期間になります。
 
土用といえば、ウナギですよね?
夏の土用では、そうなのです。
というか、そう思い込まされてます。
 
この話、前にも書いたことがあるのですが、
夏の土用でウナギを食べるって、どうやって
始まったかご存知でしょうか?
 
その答えは、さかのぼること江戸時代です。
 
発明家としても名高い平賀源内さんが、
懇意にしていたウナギ料理屋の主人から
相談を受けたんだそう(ちょっと推測含む)。
 
どんな内容だったか?というと、
「夏場はウナギが売れないんだけど、
 どうしたらいいだろうか?」と。
 
なんで売れないか、というと、
夏のウナギは脂がのらず美味しくないから、
という、とってもシンプルなお話し。
 
で、平賀さん、考えたのです。
 
出した答えが、
「土用にウナギを食べて精力をつけて、
 暑い夏を乗り切ろう」的な
キャンペーンを打てと提案したそう。
 
それ以来、夏の土用の丑の日といえば、
ウナギを食べる日として浸透したわけ。
 
え?
 
ってことは、バレンタインデーにチョコ、
と構図はまったく同じです。
 
そう、夏の土用の丑の日にウナギ、は、
大した意味などないのですね。
 
可愛そうなのはウナギさん。
美味しくない時期に大量消費されて、
しかも廃棄も一番多いわけですよ。
 
ウナギの旬は、脂ののった冬だそう。
暑い時期に食べるもんじゃないのね。
 
 
それはいいとして、
今日のテーマは「土用」です。
 
土用って、ウナギの時期も合わせて、
年に四回あるって、知ってました?
 
僕は知らなかったです…。
 
春夏秋冬、それぞれに「土用」がある。
 
で、今年の春の土用は4月17日から、
立夏の5月6日まで。
 
そもそも、土用ってなにか?
ってことなのですが、関係するのは
陰陽五行論ってやつです。
 
陰陽の説明は今回は省きますが、
五行についてごくごく簡単に言うと、
木火土金水の5つの要素がある。
 
ひとつの◯を想像してもらって、
その中心に「土」があって、
◯のそれぞれ
右が春を表す「木」
上が夏を表す「火」
左が秋を表す「金」
下が冬を表す「水」
という割当になっている。
 
春夏秋冬は反時計まわりにぐるぐると
まわっているわけ、なのですが、
ただまわるだけではなく、ここに
「土」が関わってくるのです。
 
春から夏、夏から秋、秋から冬、冬から春、
それぞれの季節の変わり目は、いったん土に
入る「土用」って移行期間があるのです。
 
夏の土用の丑の日は、土用の期間のうちの
丑の日ってことでしかない。
 
で、土用の期間の意味ですが、
つまりは、変化のタイミングです。
 
特に、季節の変化のタイミングなので、
それに合わせて身体が変化してくわけ。
 
各季節の土用の期間には、次の季節のために、
身体の準備をしていきましょう、と。
 
そのためになにをしたらいいのか?
と言うと、「食べ物を変える」のです。
 
夏を迎えるための食べ物、
秋を迎えるための食べ物、
冬を迎えるための食べ物、
春を迎えるための食べ物、
それぞれ違う。
 
夏を迎えるためにウナギがいいかどうか?
というのはわからないのですが、つまりは
そういうことで、季節のものを食べましょう、
ってことが言いたいわけですよ。
 
なので、今の時期なら「野草」を積極的に
食べて、土の中のミネラルを身体に取り込もう、
みたいな話になる。
 
つくしとか、よもぎとか、そういうの。
 
他にも、なにを食べたり、したらいいのか?
って話をこないだ聞いてきたのですが、
すでにけっこう長くなっているので、
詳しくはまた次回に。
 
土用の前にやったほうがいい、
あること、もお伝えします。
 
引っ張る感じ、久しぶりかもしれませんが、
お楽しみに。
 
 
では、また。

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