すべての行為は投資

人はなぜ、どのようにして行動するのか?

いつのころからか、それを知りたいと
思うようになっていました。

似たような場面に立ったとき、
僕はこういう選択をするけど、
他の人はまったく違う選択をする。

みんながみんな、合理的と思えるような
選択をしないのはなぜか?

いったい、なぜなのか?

いろいろ勉強してみて、
僕なりの答えを言うと、

これは、
「ニーズ」
が違うからです。

ちょっと大きく言うと、
人が人生になにを求めているか?
によって、長期的、中期的、短期的な
行動の選択はまったく違うものになる。

で、どんな風にニーズが違うのか?
というと、選択理論心理学の考え方では、
人は5つの基本的欲求を持っていて、
その5つの強さのバランスが違う。

それぞれ、ざっくりと説明すると、
1.生存の欲求
→食べたい、寝たい、セックスしたい、といった、ヒトとして生き、繁殖するためのベーシックな欲求。
2.力の欲求
→自分の価値を感じたい、認められたい、といった、自分に力があるんだ、というのを確認する欲求。自己重要感とも。
3.愛と所属の欲求
→誰かを愛したい、愛されたい、なんらかのコミュニティに所属して仲間意識を感じたい、みたいな欲求。
4.自由の欲求
→自分のことは自分で決めたい、支配されたくない、みたいな欲求。
5.楽しみの欲求
→人生を楽しみたい、知的好奇心を満たしたい、面白いことがしたい、みたいな欲求。

どんな人でも、すべての欲求を持っていますが、
強さと満たし方が違うのです。

僕は力の欲求、自由の欲求、楽しみの欲求が強いけど、
愛と所属の欲求が弱いので、仲間でとかチームで、
みたいな発想があまりというかほとんどない。

大好きなひとりの女性が愛してると言ってくれたら、
それだけで充分なんじゃないの?みたいなタイプ。

力の欲求は強いので「認められたい」はあるけど、
それは友達になりたいからなわけじゃないのですね。
自分のやっていることが価値あると確認できればOK。

みたいな感じで、欲求のバランスによって、
人の傾向が出てくるわけです。

そうすると、いろんな場面で、
それぞれの人がどんな選択肢を選ぶのか?
の基準がまったく変わってくる。

視点も短期、中期、長期、どこに合っているか?
が、まったく違うのです。

三か月後の生活を案じている人もいれば、
一年後にどうしてたいのか?を考える人もいて、
十年後にどうなってたいか?を構想する人もいる。

それぞれです。

どれがいいとか、悪いとかはありません。
みんな違うということ。

で、タイトルにつなぐのですが、
人の行為は、それぞれのニーズ、欲求を
満たすための「投資」なのだと思うのです。

「整理された行動」というのがあって、
これは各個人が自分の欲求を満たすために
効果があった方法のリストみたいなもの。

例えば、
電車でお年寄りに席を譲ると、愛の欲求が満たされる、
みたいなものです。

親切にすれば、愛を与えることになるし、
力の欲求充足につながることもある。

なので、電車で席を譲ったことで、
自分が気持ちよくなったならば、
次に同じようなシチュエーションになったときも
同じように行動するようになる。

つまり、
自分の欲求充足のために行動、行為がある。

それをすることで、リターンを受けられると
期待しているから、それができる。

これは「投資」なのですよね。

人への親切の場合だけではありません。

自分に対しても同じ。

勉強したり、本を読んだり、セミナーに出たり、
自分の脳に投資するみたいに言いますが、
進化、成長して、人間性を高めたり、それにより
収入を上げたいと思うから選ぶ行動。

どんなものを今日、食べるのか?だって、
食欲だけでなく未来の健康体への投資とも
言えるわけですよね。

もちろん、投資先が良くなければ、
損失=病気につながることになる。

無償の愛、というのがありますが、
人は無償の愛を与えることで、
自分なりの豊かさを得るわけですね。

マザー・テレサも見返りを受けていた、
という主張があるのはこういう論理。

とても合理的で金銭的に感じるかもしれません。

でも、現実的だとも思います。

ただ、ここでのポイントは、
よくある話と一緒です。

与えることが先にある。

投資もそうです。

先にベットしなくてはならない。

リスクを覚悟するからこそ、
リターンが得られるのです。

リスクを恐れず、ベットしましょう。

あ、でも、その前に、投資先についての
勉強、下調べはしっかりと。

では、また。

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#心理学
#選択

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