須賀です。
冬の土用に入りました。
死と再生の時期です。
土の働きにならうのですね。
土用というと、土用の丑の日=ウナギ
を思い浮かべるかと思いますが、それは夏の土用の話。
夏の時期、身が痩せて美味しくないうなぎをどうやって売ったらいいか?を平賀源内に相談したところ、
「夏の土用の丑の日に、ウナギを食べて精をつけよう」
みたいなキャンペーンをやったらいいとなったそうで、江戸のどっかのうなぎ屋が始めて広まったらしいです。
それが現代までも延々とつづいている。
実は、うなぎの旬は冬だそうですよ。
美味しいのは今の時期ってことですね。
なので、本当は冬の土用にウナギを食べたほうが精がつくのかも。
土用は死と再生で土の働き、と最初に書きました。
「土」って死と再生を同時にしているんですよね。
自然界での話です。
土に還るという言葉があるように、微生物の働きで
自然の中にあるものは土に触れたら土になっていく。
(極端な表現ですけど、ま、許してください)
逆に、同じように、土の中の微生物の働きによって
新しい土から新しい生命が誕生していくのですね。
それを動物が食べたりしてまた循環が起こる。
そういう意味では、土が生命の根幹にある。
人間の生活でも、この季節の切り替わりを土用として、
前の季節から次の季節への準備期間としている。
17日から2月3日(節分)までは冬の土用。
あけると2月4日が立春。春のスタートです。
ちなみに、今の時期に食べたほうがいいものは、
ウナギよりも「芋類」だそうですよ。
胃腸がもっとも冷えやすい時期なので、
温かくて消化に優しいものを、とのこと。
『曆のススメ』より
土用について、さらに暦について詳しくは、
『曆のススメ』シリーズをご参照ください!
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