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Mail from Yamato Suga
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須賀です。
あなたは、どんな詩が好きでしょうか?
実は僕、まったく詩を読みません。
好きな詩もなければ、嫌いな詩もない。
そういうものが存在していて、世間的には需要があるらしいというくらいのもの。
ただ、中学受験、高校受験、大学受験×2と、4回も受験勉強をしたので、有名な詩はいくつか読んでいるだろうし、著名な詩人も名前はわかる。 高村光太郎とか、タゴールとかそういう。
それから、中原中也という名前は、すごく印象に残っています。
「汚れっちまった悲しみに…」の人です。
昨日から滞在している山口県の湯田温泉には、中原中也記念館があります。
生まれ育ったのがこの辺なのかな?
記念館には行っていないし、行く予定もありませんが、中原中也という人はなぜか頭の中に残っているのです。
僕の頭に残ったキッカケは、小林秀雄の書いた、
『中原中也の思い出』
という文章です。
受験勉強の途中で読んだもの。
国語のテスト問題かなにか。
全文を読みなおしたくなって、iPadのKindleアプリで電子版を買ってみました
この文章の内容はというと、
かなり要約すると、小林秀雄の中原中也に対する後悔がつづられているんです。
大きく分けてふたつの後悔。
ひとつ目は、若い頃に、小林秀雄が中原中也の恋人を奪ったんですね。
ふたつ目は、中原中也の晩年(といっても30歳で夭折するんですが)、中也が精神を病んで死ぬ間際に交流が復活したんだけど、大したことはしてやれなかった、と。
そういう後悔がひしひしと伝わってくる文章なんですよ、僕には。
文章の中で、小林秀雄は、中原中也の本質は「悲しみ」だ、というようなことを書いています。
悲しみが彼の人生のすべてだった、というような。
で、小林秀雄の文章を通じて、この中原中也の悲しみってものがなんだったのかを推測してみると、
それはおそらく、
「なんとかしたい。でも、どうしたらいいかわからない」
ということではないかと。
これが感じられるのは、小林秀雄が中原中也の恋人を奪ったくだりと、海棠の花が散っていく様子をふたりで見ていたときのくだり。 また、ふたりが再開する直前には、中也が生まれたばかりの子供を亡くしていることにも触れられています。
それから、ここ。
・・・・・
二人は八幡宮の茶店でビールを飲んだ。夕闇の中で柳が煙っていた。彼は、ビールを一と口飲んでは、「ああ、ボーヨー、ボーヨー」と喚いた。「ボーヨーって何んだ」「前途茫洋さ、ああ、ボーヨー、ボーヨー」と彼は眼を据え、悲し気な節をつけた。 ・・・・・
前途茫洋。
目の前にだだっ広い世界が広がっている。
そこで、どうしたらいいかわからず、立ちすくんでいる。
こんな状況って、自分に置き換えたら、かなり辛いはずですよね。
狂死してしまうのもしょうがないのかと思える。
じゃあ、自分がこのときの小林秀雄の立場だったとしたら、どんなことができただろうか?
わかりません。
できることと言ったら、話を聞くことぐらいしかないかもしれない。
でも、そもそも、自分は相手の信頼を得られる立場にはない、といった負い目もある。
と、ここまで書いてきて、結論が書けません。^^;
それこそ、ボーヨー。
明日への宿題ということで。
あなたも、ちょっと考えてみてください。
ちなみに『中原中也の思い出』が読めるのは、小林秀雄の『作家の顔』という文庫です。
Kindle版ならすぐに読めます。 iPhoneでもiPadでも。
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