【MfYS】分人主義って、いいね

須賀です。

あなたは、常に、どんな人に対しても、同じ自分で接していますか?

そんなはずないですよね?

相手によって、あなたはそれぞれ違うあなたになっているはず。

上司や目上の人の前ではヘコヘコとご機嫌をとって、
部下には偉そうに指示を出し、
同僚にはグチグチと上司や部下の文句や批判を言い、
恋人に対しては甘え、
友だちの前ではノリノリになる、
とかね。

こういう人いますよね。

もしかしたら、あなた自身がそうかもしれないし、
周りから見たら、あなたはそういう人なのかもしれないし、
もちろん、僕もそう見られてるかもしれません。

それが良い、悪い、という話ではないんですよ。

上の例は極端かもしれませんが、実際のところは、
あなたは(僕自身も)、接する相手によって、自分の顔を使い分けています。

例えば僕自身で言えば、
意識的、無意識的に、
尊敬する人、憧れる人の前では「頼りになる、使えるヤツ」を演じようとしているし、
パートナーや部下のような存在には「ナメられちゃいけない!」と思い込んでいるし、
恋人や気になる女性の前では「なるべく飾らないでいよう」としているし、
友人の前では「やっぱ頭いいな」と思われようとしているし、
初対面の人に対しては「悪い印象を与えないように注意しよう」と考えています。
正直、そうなんですよ。

で、自分が思っている自分自身と、相手が持っている自分のイメージって、
かならずズレています。

たとえば、
僕自身は、のんびり屋で怠惰で、グズグズなめんどくさがりだと認識していても、
誰かは僕のことを、ハッキリとして真面目でキッチリ、几帳面に仕事をこなす人、
と思っている場合があります。

タイトルの「分人主義」ってやつなんですけど、
この考え方では、
上の僕の例でいうと、
上の僕自身の認識が「本当の自分」で、
下の人から見える自分が「別の自分」、
という分け方を「しない」んです。

要は、
「本当の自分」なんてものはいない!
っていう考え方。

グズグズな自分もいるし、
キッチリな自分もいる。
どっちもいる。

「本当の自分」という存在がいるんだと考えるから、
その「本当の自分」に合わない自分を否定するようになり、
それが結果、全体的な自己否定につながるんだと。
「ここがダメだから自分はまだまだダメなんだ…」って。

それってオカシクない?
そもそも、自分っていろんな面があるんじゃない?
スゴイ自分、OKな自分、まあまあな自分、ダメな自分、クソな自分、
いろんな自分が複雑に絡み合っている、その全部が自分じゃないの?
って考え方。

人は多面体だという考え方に近いかなと思います。
サイコロで考えてみると、
一方からあなたを見ている人は、あなたを「1」の人だと認識しますが、
反対からあなたを見ている人は、あなたを「5」の人だと認識します。
横から見ている人は、他の数字を見ている。
見る人によって違う。

また、ゾウの例えを聞いたこともありますよね?
ある人はゾウを見て、
「長い鼻と大きな耳の動物」と言いますが、
またある人は、同じゾウを見て、
「大きなお尻と太い足、長い尻尾の動物」
と言うわけです。
どっちもゾウの特徴をとらえてますから、間違ってない。

あなたについても同じ。
ある人は、あなたにAというイメージを持って、
別の人は、Bというイメージを持ち、
また他の人は、Cというイメージを持つ。
A、B、C、全部違うけど、どれもあなたですよ。

つまり、分人主義の考え方からすると、
「周りから見られる自分のイメージと『本当の自分』が合ってない」
と悩む必要はない、ということ。

そもそも、あなたが「本当の自分」だと思っている自分と、
周りが認識している自分は、どっちも自分なわけだから。
どっちが良いとか悪いとかないわけです。

ただし、こういうことは言えると思います。
「人からどう見られたいか」というイメージと、
「いまどう見られているか」のイメージにギャップがあるなら、
そのギャップを埋めるようななにかを、
あなたはしてけばいい。

あなたのイメージ、キャラクターは、
あなた自身が積極的にコントロールしていけばいい。

そのためには、あなた自身がまず、
「見られたいイメージ」
を具体的にすることが重要ですね。

ちなみに、分人主義については、コチラ↓をご参考ください。
http://matome.naver.jp/odai/2139346408238587401

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2014/03/03
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