地方女子のリアルって、こうなの…?

あなたは、知らないどんな世界に目を向けているでしょう?

僕は昨日、ネットサーフィンをしていたときに、
やたらと気になった本を一気読みしてしまいました。

これ↓
『ここは退屈迎えに来て』
http://amzn.to/1m2Iuct

タイトルになぜか反応してしまいますね…

Kindle版を購入したので、iPadですぐに読めました。
Kindleアプリを入れれば、iPhoneでもすぐ読めます。
この本、Amazonの内容紹介では、こう書いてあります。
・・・・・
そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる――。
都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、
売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生……
ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。
居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。
・・・・・

読後感からすると、
心潤う要素なんて、どこにあるの???
って感じ(笑)

地方在住の女性が読んだら、共感ポイント満載なんでしょうか…?
著者は山内マリコさんという方で、1980年生まれで僕と同い年。
なので、作中の音楽の話とかはすんなり理解できるんです。
この時期はこういうの流行っていたよね~って、わかる。

で、出身は富山県富山市だそうで、
自身が地方女子ということですよね。
実体験も織り交ぜながらの内容になっているのかなと、
想像します。
この本、全部で8つの短編でできているんですけど、
一貫して、「椎名」っていう男が重要な登場人物になっています。
それぞれの短編で別々の主人公がいるんですけど、
椎名がいつもキーパーソンになっているという構成。
『パルプ・フィクション』を意識したのかな?という印象も持ちます。

最後の
「十六歳はセックスの齢」
は現実から離れた設定になっていますが、
それまでの7つは、現実感があるんですよね。

なので、
小説を読んでいるというより、
一連のルポを読んでいるんじゃないか?
という感覚になってしまいました。

地方都市の情景描写はリアルで、
実際に登場人物がそれをしているさまが想像できる。

街道を車で走っているときに見える、
大手のフランチャイズチェーンの店が並んでいる光景は、
まさに地方都市そのもの。

だとしても、
地方女子って、ホントにこういう感じなの???
って、思います。
地方女子の仕事観、結婚観、恋愛観。
これが描かれている。
それに関わるメインの男が椎名で、
これもまた、地方在住の男のひとつの象徴みたいに描かれている。
読めばなんとなく理解できるのかもしれないですけど、
読み終わったときに、僕が思ったのは、
なんというか、
開き直ったようなあきらめというか、
切なさというか、さびしさというか、
希望もエネルギーもない感じ。
「こういうもんだよね」
「しかたないよね」
「みんなそうだし」
といった、自分で自分を慰めるような、
そういうもの。
で、この本、売れたらしくて、
映画化の話もあるとかないとか。

 

さて。
この話がリアルに近いか遠いかはいいとして、
こういう視点があるということを知ったのは、
僕にとって重要でした。

女性視点の小説ということもありますが、
基本的には田舎に住んでいる人の機微だったり、
考え方、ものの見方、感じ方、
そういうものを垣間見ることができたんです。
僕には想像もつかなかったような現実で生活している人がいる。
それを知ること。

同じようにしたいかどうか?
そういう話じゃなくて、
まったく違うものの見方、感じ方、考え方をする、
そういう人に接すること。

それがなによりの刺激になり、
自分自身のなんらかの成長になる。

きっと、そうですよね。

 

この本については、女子の会話を盗み聞きしたような、
そんな感覚でした。
僕と同じ体験がしたいと思ったら、

『ここは退屈迎えに来て』
http://amzn.to/1m2Iuct
リンクをクリックして購入し、読んでみてください。

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Mail from Yamato Suga
2014/09/14
発行者:須賀和

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