思い込みを捨て、思いつきを拾う

あなたが持っている思い込み、
どんなものがあるでしょう?

と聞かれても、なかなかパッとは
わからないものです。

思い込みって、たいていは無意識な
ものですよね。

僕も昨日、赤坂でランチのお店を
探しているときに、自分の思い込みに
気づかされました。

「どこにしようかなぁ?」と、
ブラブラと歩いているときに、ふと、
あるお店の看板が目に留まりました。

「あうん」という店名で、鹿児島(?)
の阿久根島の郷土料理のお店らしい。

その看板に「親子丼」があったんです。

鹿児島の郷土料理ですからね、
地鶏と卵のやつだと思いますよね?

話の流れからして、これは違います。

じゃあ、なんの親子丼?

ヒントは、僕が魚好きってこと。

「そしたら、鮭とイクラでしょ!」
って、そんなはずないですよね?

鹿児島ですから、鮭なら北海道。

だったらなにの親子?

この看板を見たとき、
「あー、なるほど!」
と思いましたよ。

実を言うと、鹿児島はまったく
関係ありません!

ただ単に、思い込みが外れて、
ハッとする新発見があったから、
食べてみたい!と思ったんです。

なにの親子か?

答えは、

イワシとシラス

です。

釜揚げしらす丼なんてものは、
江ノ島にでも行けば、
いくらでも食べられます。

むしろ、江ノ島で食べるなら
生シラスじゃなきゃ、わざわざ
行って食べる価値がないとまで
思ってしまうもの。

それが、赤坂で
「イワシとシラスの親子丼」
と提示されると、なぜか
急に新しく感じるのです。

シラスは釜揚げですからスーパーで買えます。
イワシは蒲焼きだったので、冷凍でしょう。

たぶん、鹿児島も関係ない。
(鹿児島ではこの親子丼は定番?)

それでも、
「あ!新しい!食べてみよう!」
って、僕はなってしまったんですよ。

実際に食べてみれば、
見た目通りに美味しかったです。
また食べたいって思う。

だけど不思議なもので、
イワシ蒲焼き丼
釜揚げシラス丼
それぞれが単品なら、
興味がなくなってしまう。

両方が一緒になって、
「親子丼」の新しい形になっている、
それだと食べたくなる。

不思議なものです。

イワシとシラスで親子って、
言われてみれば当たり前のことが、
ふとしたところで親子丼として
結びついたんだと思います。

たったそれだけで、新しいものが
産まれたような気がしますよね。

イワシの蒲焼の甘辛さと
釜揚げシラスのさっぱりが
バランスよく美味しいので、
家でも簡単にできてオススメです。

こんな具合に、ちょっとした
視点の変化で、新しいものは
生まれるんだなと思います。

明太スパにタラを混ぜたら、
親子スパと名乗れますね。

グルテンフリーを心がけていても、
痛風が気になっていたとしても、
親子スパは食べてみたくなります。

そんなイージーな感覚でもいい。

親子丼といえば鶏か鮭で、
シラスは釜揚げか生か、
そんな思い込みを捨てて、
「イワシとシラスって親子じゃん」
という思いつきを拾ってみると、
ちょっとしたアイデアになる。

こういうのって、
意識してたら、自分でも
生み出せそうな気がしませんか?

きっとできると思います。

思いついたら、
試しにやってみてください。

思わぬ反響があるかもしれません。

 
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2016/06/25
発行者:須賀和

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