「気にすること」の勝利

須賀です。

サグラダ・ファミリアの塔のひとつが完成したそうな。

それでも18の塔の中の9つ目なんだとか…
完成した場合の、2番めに高い塔だそうで。

2026年の完成を目指していたところが、
それも難しい状況だそうです。

いつになったら完成するのか?

わかんないんでしょうね。
それがまた魅力なのかもしれない。

前に書いたかもしれませんが、
横浜駅も常に新設、改修工事がおこなわれていて、
過去100年以上工事中だとかなんだとか…笑

納期って言葉が通用しない。
(横浜駅は場所ごとにあるでしょうが)

サグラダ・ファミリアの場合は、
設計者のガウディが全部の詳細な設計図を残して
なかったとかなんとかで、想像で作ってるところも
あるみたいな話でしたよね?
(定かではありませんが)

それはそれでいいじゃないですか。

「全体的にはこんな感じで!」って振られて、
細部は設計者の思いを汲んで作っていく。

楽しい作業かもしれません。

でも、もちろん、
プレッシャーも大きいでしょう。

後世に施工している人からしたら、
「これでいいんだろうか?」
という不安がつきまとう。

ガウディさん教えてよ!と思っても、
本人は何も言ってくれない状況。

それでも未完である以上は、
完成に向けてどうにかこうにかやっていく。
そうせざるを得ない。

こんな話で思い出すのは、
スティーブ・ジョブズの話。

それも、
ジョナサン・アイブの追悼スピーチです。

ジョブスはいつも、
「これでいいんだろうか?」
という不安を持っていたそう。

でも、納得のいく製品ができたときには
本当に嬉しそうにしていたんだとか。

ジョナサン・アイブは、そのことを、
美の勝利であり、純粋さの勝利であり、
彼の言葉では「気にすること」の勝利だと
言っていました。

原文だと、
So his, I think, was a victory for beauty, for purity, and, as he would say, “for giving a damn”.

よくあるビジネスハックで、
「完璧主義を捨てろ」みたいなのがあります。
6割、7割の出来でいいからとにかく出せ、みたいな。

そういうのが必要なときもあります。
というか、そうしたほうがいい場合があるから
まことしやかに言われるわけですよね。

だけど、本当のところは、
できれば完璧と言える状態で出したい、
少なくとも完成させたいと思いませんか?

サグラダ・ファミリアを作っている人たち、
きっと、「大体こんなもんでいいかな」って
感覚で作ってないと思うんですよ。

納期が間に合わない?
予算が足りない?
そんなこと考えてないと思いません?

ガウディさんはなにを考えてたんでしょう?

わかりませんけど、
なんかわかりますよね?

普段の仕事でも同じだと思うのですよ。

納期を気にせずぶっちぎってもいい、とは言いませんよ。
だけど、気にしすぎるのもどうかと。

完成度を犠牲にするくらいなら、納期は遅れてもしょうがない。
そういった覚悟が必要な場合もあるでしょう。

もちろん、その完成度が納期の遅れに見合うものである必要はある。

きちんと、ちゃんとやる。
そのためには時間はかかります。

神は細部に宿る
と言いますけど、
細かいとこを気にする。

気にかけること、気にすること、
結果、丁寧に仕事をすることになる。

僕の感覚では、
気にすること=丁寧
だと思うのです。

相手のことを気にかけて、
丁寧にやっていきましょう。

ジョナサン・アイブの追悼スピーチこちらから。
https://nyoho.jp/wiki/?JonyIveCelebratingSteve

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