須賀です。
あなたが「まったく新しくしたい」と望んでいるのは、どんなことでしょうか?
僕は昨日、七草粥でスタートしました。
七草粥ってですね、Wikipediaによると、
「春の七草や餅などを具材とする塩味の粥で、その一年の無病息災を願って食べられる。祝膳や祝酒で弱った胃を休める為とも言われる」 というもの。
一言で言えば、薬草入りのお粥で胃腸を整えましょう、ということ。
修繕が目的だと。
これは前置き。
で、その後、電車での移動中に、佐々木俊尚さんのFBでのフィードから、この記事が目に留まったんですよ。
「新国立競技場の工事費が下がらない理由」
http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-11744493834.html
書いてある内容に興味を持ったので、
その前に書いてあった
「新国立競技場の建設コンペをめぐる議論について」
の1から15も全部読みました。
新国立競技場はですね、
ザハ・ハディドというイラク生まれの女性建築家のデザインで建て替えられることになっています。
このデザイン案が、近未来的というか、前衛的というか、個人的にはワクワクするタイプのやつなんです。
ところが、ニュースでも取り上げられているように、そのデザイン案を現実ものにするには、建築費用の見積が3000億円になっちゃって、縮小して建てられる方向になっています。
それでも1800億円以上かかる予定だそうな。
(もともとの予算は1000億円)
先のブログを書いた方は、
このザハ・ハディドのデザインはいったんナシにして、現在の国立競技場を改修、増築する方向で再検討してはどうか?
と考えておられます。
そうすれば、工費はグッと下がるし、景観への影響も小さいし、他にも都市計画とかいろんな観点からそのほうがいいと。
読むと、問題点がよくわかるし、建築の考え方の基本とか、そういったものもざっくりと理解できました。
すごく参考になるし、勉強になる。
ただ、逆側の、ザハ・ハディドのデザインが良い理由はほとんど書いてありません。
ちなみに、いまの国立競技場を建て替えもせず、改築、増築もしないっていう選択肢はないんです。
これはIOCの定める、オリンピックでメインスタジアムにするための規模の規定を満たしていないので。
8万人収容で観客席の8割には屋根があって、とか、そんな決まりがあるんです。
(この規定が、そもそも時代に合わなくなってると僕は思うんだけど…)
それで、ブログのエントリを読んで思ったんですけど、
改修、増築って、無難な選択なんですよ。
つまり、もっとも文句が出ないっていう考え方。
それが悪いとは言いませんが、面白くもない。
改修、増築でいこうなんていう七草粥的な発想では、オリンピック特有の高揚感を生み出せないはず。
たしかに、ザハ・ハディドのやつを忠実に再現しようとしたら大変すぎるっていうのはわかりました。
(建物じゃなくて橋、だとかね)
それは工費だけでなく、都市計画にも関わるところだと知って、強行するにはたしかに無理があると思います。
それでも、個人的には、新築にはこだわってほしい。
しかも、ザハ・ハディドにデザインの修正をお願いしてほしい。
僕の前提は、
オリンピックは夢の舞台だ
ということ。
だから、
なんかわかんないけど、とにかくスゴイ!
っていうインパクトがあっていいと思うんですよ。
夢みたいな<場所>であってほしい。
新国立競技場のデザインが自転車のヘルメットみたいだと言う人もいるそうですが、
(ヘルメットっていうよりはマンタだと思うんだけど…)
北京オリンピックのメインスタジアムだって鳥の巣だし。
鳥の巣だけど「一度ナマで見てみたいなぁ」と思わせる力がある。
ひとつの観光名所になりますよ。
競技場、スタジアムそのものが観光名所になるんだとしたら、
その周辺の都市計画だって変更する可能性だって出てくるかもしれない。
スタジアムを中心とした街づくりっていうのもある。
試合やコンサートがなくても人が集まる場所になるように、ソフト面も合わせて考えればいい。
ちょっと離れた場所で、スタジアムの全景が見えるところにだって、人が行くようになるし。
要は、既存のものをできるかぎり残そうとするばっかりに、新しいものが取り入れられないんだとしたら、もったいないんじゃないの? って思うわけです。
50年、100年後も考えた設計を、なんて言うなら、新国立競技場の周りがその年月に耐えられるのかも同時に考えるべき。
むしろ、新国立競技場が中心になって、街が新しく生まれ変わっていくんだと、
そう考えてもいいんじゃないの?
と、思ってしまいましたが。
そもそも、いまの東京は、戦後の復興と前の東京オリンピックでできたんだから、
次のオリンピックで作りなおしてもいいのかもしれない。
七草粥でも食べて、新陳代謝を上げる、みたいなイメージ。
開催地が決定したのも、開催の7年前だし。
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Mail from Yamato Suga
2014/01/08
発行者:須賀和
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