須賀です。
あなたは、過去に受けた仕事で「割に合わない」と感じたことありませんか?
逆に、「こんな簡単な内容で、思った以上にたくさんもらえた!」
ってケースもあると思います。
もちろん、僕も両方あります。
「時給」だけで見たときに割に合わなかったと思うのは、
個別指導の塾の先生をしていたとき。
(僕は主に中学生を受け持っていました)
片道1時間以上かけて教室に行って、時給950円くらいで授業をして、
また1時間以上をかけて帰る。
それが週に2回。
夏期講習、冬期講習、年末年始特訓、春期講習もやりました。
で、これ、
「時給」だけで見ると、割に合わない感があるんです。
半分はボランティア感覚だと思っていました。
だけど、なぜ「半分はボランティア感覚」でできたのかと言えば、
「勉強を教える」という体験に価値があったからです。
人になにかを教える、伝える、ということの難しさを実体験できる。
そのことに価値があるんだと思えていたわけです。
いまでも、この体験は役に立っています。
数学の図形の問題がまったくわからない生徒に、何度も解法を教えて、
生徒がわかるようになって、問題が解けたときの喜びって、
快感ですよ。
だからと言って、
「人に教える体験は貴重だからボランティアででもやったほうがいい」
ということではない。
エキスパートであればあるほど、対価は適正に受け取る必要があります。
じゃないと、ビジネスとして成立しなくなりますから。
ビジネスとして成立しなければ、その商品やサービスを求めている人に、
現実的な価格でWin-Winの状態で提供できなくなります。
それから、逆のパターンですね。
「こんな簡単なことで、こんなにもらっちゃていいの?」
っていうケース。
これについては具体的なのは紹介しません(笑)
ま、たまにあります。
ご褒美もらったな、くらいの話。
さて、なんで今日はこのテーマなのかというと、
ネットで、牛丼チェーンの「すき家」が話題になっていたから。
なんでも、クルー(おそらくアルバイト、パートの従業員)の方が一気に辞めてしまって、
店舗を閉店せざるをえない、なんていう事態がアチコチで発生しているそうです。
この原因は、メニューに「鍋」が追加されたかららしい。
鍋は仕込みに手間がかかるので、クルーの負担が増えたんだと。
その結果、いままでよりも仕事が大変になったので、辞める人が続出して、
店舗が運営できないまでになっているんだとか。
これって、
いままでは仕事内容とギャラ(時給)のバランスが納得できるものだったのに、
新メニューによって「割に合わない」に変わっちゃったって理屈ですよね。
悪循環としては、
そもそも最低限の人員で店舗運営していたのに、ひとりが辞めちゃったら、
他のクルーの負担が一気に増大する。
そうしたら、他のクルーも当然「辞めます」となる。
他店舗からのヘルプ(応援)も間に合わない。
で、どんどん辞めていってしまうし、新規採用は当然追いつかない。
時間帯によっては、ひとりで調理から会計からなにから全部やっていることも
あったでしょうし、それができる人が辞めちゃったら、店は成り立ちませんよ。
これは牛丼チェーン店の価格競争の弊害でもあるでしょう。
(そう考えると、消費者にも責任の一端はあるかもしれません)
僕もこのニュースを見るまでは、
「安くて早くて美味しい牛丼ってありがたい!」
と思うことなく、
当たり前のものとして受け入れていました。
時間が空いてて小腹がすいていたら食べる感じ。
でも、やはり、牛丼が一杯280円くらいって、異常でしょ。
コンビニでおにぎりをふたつとペットボトルのお茶を買うよりも安いんです。
牛も浮かばれないんじゃないでしょうか?
(添加物がどうだとか、肉食がどうだとかはナシで)
価格設定を高く見直す方向にいかないと、会社と従業員は守れませんよね。
だからといって、他の牛丼チェーン店に比べて高くなれば、お客さんが来ない。
すごくシンプルなジレンマです。
いつものように話が脇にそれました。
結論としては、当たり前のこととして、
仕事内容とギャラのバランスを取る必要があるんです。
これは、仕事を発注する側もそうだし、仕事を受注する側も同様に。
僕が思うに、一番まずいのは、
仕事を発注する側が、
「カネ払ってるんだから、言われたとおりヤレよ!」
という態度の場合。
これ、カネの問題じゃなく、人間関係がイヤで受注側が辞めます。
こんなヤツと一緒に仕事したくないでしょ?
(僕は一番キライなタイプ)
もちろん、発注側から見て、
受注側が支払っているギャラ以下の仕事しかしていないなら、
次の仕事を頼まなければいい。
それは正当ですよね。
とにかく、バランスが重要です。
お互いに納得できる条件でスタートして、
納得できない状況に変わったら、交渉しなおす。
「すき家」のケースでは、交渉しなおす余地がなかったんでしょうね。
交渉しようって思う前に辞めようと思ったんだから、しょうがないのかも…。
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Mail from Yamato Suga
2014/03/21
発行者:須賀和
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