愛の4つの要素

 
須賀です。

また愛について。

エーリッヒ・フロムさんの
『愛するということ』を読んでいます。

今日はその本の内容の一部をちょっと
まとめてシェアしていきましょう。

・・・

愛とは、ざっくりと一言で言ってしまえば、
与えることなのですが、それだけでなく、
4つの要素をふまえることが必要。

配慮、責任、尊重、知の4つ。

ひとつひとつ、簡単に紹介しましょう。

配慮が愛の要素であることをわかりやすく
説明するには、子どもに対する母の愛を
見れば明らか。

もし、母親が子どもに食事を与えなかったり
風呂に入れたり、快適な環境を用意して
いないとしたら、仮に母親が子どもを愛している
と言ったところで信じることはできません。

愛とは、愛する者の生命と成長を積極的に
気にかけることで、積極的な配慮ながければ
それは愛とは呼べない。

次に、責任について。

責任がある、ということは、他人の要求に
応じられる、応じる用意がある、ということ。

母子なら生理的欲求に応じることであり、
おとなどうしの愛なら、相手の精神的な
求めに応じること。

3つ目の要素は尊重について。

尊重とは、他人がその人らしく成長発展して
ゆくように気づかうこと。

愛する人が、私のためではなく、その人自身のために
その人なりのやり方で成長していってほしいと願う。

相手を支配するのではなく、自由を与えること。

そして、尊重するために必要なのが、
相手を知るということ。

相手のことを知らなければ、配慮も責任も
当てずっぽうになってしまう。

相手の立場に立ってその人を見ることができたときに
初めて、その人を知ることができる。

他人を知ることと愛の問題との間には、
「人間の秘密」を知りたいという根源的な欲求がある。

自分自身を与え、相手のうちへて入っていく行為において
私は自分自身を、相手と自分の双方を、人間を発見する。

・・・

ここまで、本からつまんだコピペです。

そもそも、人はなぜ愛を求めるのか?
と言えば、それは「孤立の克服」なのだそう。

ただし、多くの場合で愛の求め方、与え方が
歪んでいることが問題であり、それらをより
理想的な方向に修正するために、愛とは
感情でなく行動であると理解する必要があります。

受動的に感じるものではなく、能動的に与えるもの、
ということですね。

愛を与える、とは、なにを与えること?
と思うでしょうか?

これはきっと、
「あなたが持っているすべて」
です。

目の前の相手が成長するために、自分のできることの
すべてをすることが、愛するという行為。

この情報発信という行為もまた、僕の持っている
知識や視点などを読んでくれるあなたに与える
愛の行為と考えることもできるわけですね。

出し惜しみすることなく、与えていきましょう。

では、また。

 

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