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Mail from Yamato Suga
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須賀です。
あなたは、多数派の意見に流された経験はありませんか?
昨日、『小鳥メモメモ』 http://kotoripiyopiyo.tumblr.com/ を見ていて、気になる記事がありました。 このページ http://d.hatena.ne.jp/saebou/20090927/p1 の内容を引用していたのです。
さらに引用すると、
(ちょっと長いですが…)
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「みんなの意見っぽいもの」というのがくせものである。
ここで私が導入したいのが「ウィキアリティ」(Wikiality)と「トゥルージネス」(Truthiness)という、アメリカのコメディアンであるスティーヴン・コルベアが考えた概念である。
「ウィキアリティ」というのは「ウィキ+リアリティ」で、「事実ではなく合意に基づく真実」を(まあもちろんウィキペディアからきてるわけだが)、「トゥルージネス」というのは、「事実ではなく直感に基づく真実らしさ」を指す。
ちょっとわかりにくいのだが、たとえば
・AさんがBさんを殺害してCさんに罪をなすりつけた。
・DさんはCさんがBさんを嫌っているのを知っていたので、Cさんが犯人だとなんとなく思いこんだ。
・みんながDさんの言い分に同調した。
・Cさんが殺人犯として認定された。
場合、Cさんが殺人を犯したというのは「事実ではなく合意に基づく真実=ウィキアリティ」だし、Dさんが「Cさんが犯人だ」と直感したのは「トゥルージネス」にあたる。
で、事実と真実が一致しないと、冤罪は起こるわ、命に関わるような危険な間違いが科学としてまかりとおるわ、ロクなことがないわけだが、知識が不足している市民によって多数決が行われ、少数派の意見が顧みられなくなってしまうような民主主義社会(機能不全気味の民主主義社会と言っていいかも)においては、この「ウィキアリティ」と「トゥルージネス」が大手を振ってまかり通ってしまうことがある(例:ナチス)。
この言葉を考えたコルベアが思い描いているのは911以降の反知性主義的なアメリカ社会で、「イラクが大量破壊兵器を持ってます」とかはまさにウィキアリティの最たるものであったわけである(これについては物置に前作ったレジメをおいてあるので、興味ある人はそっちも参照)。
ところが、市民はみんな忙しいしそんなにメディアリテラシーがありまくるわけでもないので(人間みんな結構バカなんだし、ごはん食べるだけで結構精一杯でメディアリテラシーとか考えてるヒマない)、ぼーっとしてるとアホなデマゴーグにそそのかされてウィキアリティを信じてしまうことが多々ある。
その上、統制とか階層化とかいう概念が民主主義社会になじまないもんで、民主主義社会で自由と平等をむねとして生きてきた市民みんなが調べ物の知識をがっつり身につけるのは非常にきついものがある。
…で、そんな中でウィキアリティに対抗して事実を提供してくれるところとしてあるべきなのが図書館である。理念的には、図書館は調べ物というあまり民主主義になじまない技術のプロをいっぱい置いておいて、民主主義社会の市民に奉仕するための機関として機能するべきである。
市民がたくさん情報を得ると、そのぶんウィキアリティは事実に近づくので、デマが広がることが防がれ、より多くの人が冤罪やら危険やらを避けられる可能性が高くなる(まあ、これは私の理想であって全然機能してないと思うが)。
・・・・・
ということは、いわゆる「発言力」「影響力」の強い人の意見が、結果的に事実にかかわらず真実になりやすいってことです。
これって、いろんな会議やミーティングで経験することでしょ?
話のうまい人が巧みにプレゼンしたら、それがいいもんだと思い込んじゃう。
良くも悪くも「リーダーと呼ばれる人」が、世間を動かしている。
「リーダーと呼ばれる人」の資質、つまりは、その人が言っていること、やっていることが問われるのと同時に、誰をリーダーに選ぶべきかという基準というか、指標のようなものを、あなたが持っているかどうかが重要になる。
単純に、自分より収入が多いとか、先輩だからとか、知識やスキルが豊富だからとか、プレゼン能力が高いとか、そういった一面的なことだけで、人は簡単にリーダーを決めちゃいますけど、それってたぶん本質的じゃない。 収入が多いだけのクソをリーダーとしてのさばらせている責任は、あなたにもあるのかもしれませんよ。
自分で、誰がリーダーとしてふさわしいか?を選ぶ能力を養うべきなのです。
自分で考えて判断し、選択をし、その選択に責任を持つということ。
加えて言えば、あなた自身は、あなたの人生でどんなリーダーになるのか?
あなた自身をどんな人生に導くのでしょう?
あなた自身が理想とするリーダーに、まずはあなたがなっていこうとすることが必要なのでは?
さて、今日は参議院議員選挙です。
このことも踏まえて、誰に、どの党に投票しましょう?
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