須賀です。
俎上に乗せてみることです。
俎上(そじょう)=まないたの上、
ってことです。
あなたの持っているものを、
冷蔵庫の中に入っているものを、
全部、並べてみるといいのですよ。
そうすれば、わかります。
どんな料理を作ることができるのか?
ってことが。
豚肉がなければポークカレーは作れませんが、
代わりにチキンがあればチキンカレーにはなるし、
肉がなくても厚揚げがあればそれっぽくはなる。
(やったことはないけど)
でも、カレールーもなければ小麦粉もないから、
そもそもカレーはできない、と思うかもしれませんが、
そうとも限りません。
スパイスがある程度そろっているなら
スープカレーはできるわけだし、
カレーが無理だとしても、スープはできるはず。
ま、これは例え話ですよ。
先日、ふしぎな人とお会いしていたのです。
で、この方のご相談にのっていたわけ。
この方は
「こういう知識とスキルがあるのだけど、
どうやってPRしていったらいいかわからない」
っていうタイプ。
素材は持っているし得意料理もあるけど、
売り出し方がわからないってことですね。
かつ、他にもいろんなことができて、
やりたいと思っているんだけど、
どこからやってみたらいいか?迷う、って感じ。
このタイプからの相談はどっちかと言うと
レアケースです。
こういう場合は、話を聞きながらやれることや
やりたいことを紙に書き出してあげて、
一緒に客観視、俯瞰して「どうします?」って
考えてあげると全体像が把握できて、
「とりあえずここからかな?」
みたいになることあります。
パターンとしてもっと多いのは、
「自分がなにを売りにしたらいいか?」
がわからない、というタイプ。
料理で例えると、素材も調理法も
よくわかりません、みたいな感じ。
「なんとなく、これかな?」というのは
あるんだけど、ニーズがあるのかどうか?
ちょっと自信もない、というような。
こういう場合も、基本的にはやることは
同じで、話を聞きながらその人の素材を
見つけていって、調理法を考えるわけです。
さらに、こっちのパターンで重要なのは、
「勇気づける」こと。
「こうやったらうまくいきますよ!」
とは言えないのですが、
「こうしてみたらチャンスあるのでは?」
と言って、最初の一歩を促します。
というのも、これまでやったことのないことを
人は基本的にやろうとしません。
なので、
やってみないとわからないから、やってみましょう!
と後押しする。
で、失敗したら、次の作戦を考えて
またやってみる。
小さくテストしていきましょう、というやつ。
人はすぐに期待した結果がでないと、
すぐにやる気を失って辞めちゃいますので、
それを織り込んで勇気づけること、大事です。
上のパターンでも、下のパターンでも、
僕にとって(相談を受ける側として)重要なのは
全部出してもらうこと。
すべてを俎上に乗せて見せてもらうこと。
そうすると、なにかが見えるのです。
「こうしてみたらいいんじゃない?」
っていう、なにかが。
もしかしたら、
「ひとつのことしかやってこなかったので」
って場合もあるのですが、そういうケースでは
一個の大きな肉の塊みたいになっているので、
シンプルにステーキにすればいい、みたいになる。
他の誰かと組み合わせて料理にしてもいいし。
ま、天才シェフじゃないので、
エキセントリックなものは出ませんが、
「それ良さそう!」みたいのは出ます。
きっとね。
試してみたい、と思ったら、
お気軽にメッセージください。
では、また。
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