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Mail from Yamato Suga
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須賀です。
あなたは、自身が「革命」を起こすとしたら、どんなジャンルで、どのように成すでしょう?
昨日の【ゲリラになる】 http://wp.me/p17GrW-53 の続きです。
フィデル・カストロは、1956年11月25日未明に、8人乗りのヨット『グランマ号』に81人の仲間を集めて、メキシコからキューバのサンティアゴ・デ・クーバへ向けて出航しました。 目的は、当時のバチスタ政権の打倒です。
で、この約二年後、1959年1月1日に、バチスタはドミニカ共和国へ向けて逃亡します。
一国の政府を、たった82人でスタートした反乱軍が、約2年間で転覆させた。
なぜこんなことが可能になったのか?
そこまでの道のりを見てみます。
カストロ一行がキューバに到着したのは、12月2日。
ところがその3日後の12月5日の昼ごろ、反乱軍はサトウキビ畑で休息を取っていたところを政府軍に包囲、急襲され、仲間が散り散りになります。
生き残った仲間が再会したのは、その約1か月後。
82人いた反乱軍は、14人になっていました。
でも、そのときカストロは言ったそうです。
「これでバチスタの命数はつきたようなものだぞ。オレたちはきっと勝つ」
アタマおかしいですよね。
2万人の政府軍に対して、20人もいない反乱軍が勝てるはずがない。
100倍の兵士というだけでなく、政府軍には飛行機も戦車もある。
でも、カストロには勝算があった。
一言で言えば、バチスタの圧政に苦しんでいる人々に自分の仲間になってもらえば良い、ということ。
これを実際にやっていきます。
細かいところで言うなら、農民から食料を分けてもらうときには必ず代価を支払ったといいます。
政府軍は有無を言わさず略奪していたところを、反乱軍はちゃんと代価を払う。
このことが信頼を生み、のちに多くの農民ゲリラを仲間にすることにつながっている。
また、戦闘で負傷した政府軍の兵士にも、軍医としての役割もあったチェ・ゲバラに手当をさせた。
自分達のための、予備の薬を残しておくべきだとゲバラが主張しても、カストロは手当を命令しました。
そして、仲間を作るためにカストロが使った最大のツールは、
メディア
でした。
バチスタ政府は、カストロがグランマ号で上陸した際に「反乱軍は全滅した」「カストロは死んだ」と宣伝していました。
そうであるはずだったのに、1958年2月18日のニューヨーク・タイムズにカストロの生存を伝える記事が掲載されます。
カストロは、支援組織の助けを借りて、ハバナ(キューバの首都)にいた記者を呼び、会見を行っていたわけです。
このあとも、4月にテレビを通じて反乱軍が健在であることをPRし、支援を拡大させ、仲間を増やしていったのです。
反乱軍はいまだ存在していて、政府軍に打撃を与えていると、キューバ国民に認識させることが重要だった。
独自にラジオ放送も開始し、情報発信をしていました。
そうして、カストロは支援者を増やし、また反乱軍に加入する兵士を増やし、また、反乱軍がゲリラ戦にどんどん習熟していくことで強くなり、徐々に勢力を拡大していったことで、追い詰められたバチスタは逃亡し、革命は成功した。
バチスタは亡命したあと、ニューヨーク・タイムズの記事がカストロにとって重要な価値があったと認めており、逆に言えば、バチスタにとってはそれが打撃だった。
現在では、ゲリラ戦にジャーナリズムは不可欠だと考えられています。
「何のためにこの闘争をしているのか?」をアピールすることで、仲間を増やしていくのです。
メディアを使うことを嫌ったチェ・ゲバラは、このあと、キューバを離れてボリビアで再びゲリラを指揮した際にはメディアを活用しなかった。 それもあってか、ゲバラは失敗し、命を落としています。
フィデル・カストロは、メディアを活用し、自分達の情報を発信していくことが有効だと知っていました。
この手法は、現在でも通用しています。
現在起こっている、エジプトを発端としたイスラム革命でも、同志を募るのにTwitterが活用されていると言われています。
思想を広めるには、なんらかのメディアを活用していくことが重要なのです。
逆に、中国はSNSを国家が規制しています。
それは、こういったムーブメントを防ぐためと考えられています。
それでも、中国でSNSが自由に使われるようになっても、体制はそう簡単に揺るがないという意見が多いようですが。
で、結論です。
あなたが世の中のなにかを変えたいと望むなら、この革命的な思想を取り入れるのが有効です。
共通の敵を想定して
それを打倒するための方法を提示し
打倒したあとの未来をイメージさせ
その未来への参加を促して
そのために必要な実際の行動をとる
この方法は、あなたが提供している商品やサービスを広めるためのマーケティング戦略でも応用できます。
キューバ革命から学ぶこと。
それは、反乱軍としての自分達の良いイメージを、実際の行動で示し、またメディアを使って発信したことでしょう。
日頃の良い行いとメッセージが、あなたの人生と周りの方の人生にもインパクトを与えます。
あなたはなにを考え、なにを行い、どんなメッセージを発信するのでしょう?
ぜひ、革命的な一歩を。
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