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Mail from Yamato Suga
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須賀です。
あなたは、相手がなにに困っているのかがまったく理解できなかった経験はありませんか?
なぜ困っているのかがわからない。
なぜ悩んでいるのかがわからない。
なぜ問題だと考えているのかがわからない。
わからないと思っていることがわからない。
僕がこの感覚を強く体感したのは、数年前に塾の講師をしたとき。
そこは個別指導の塾で、主に中学生を担当していました。
教科は数学、英語、理科、社会で、たまに国語も。
英語、理科、社会は教えるのは簡単なんです。
教えるというよりも、生徒に覚えるべきポイントを伝えて問題を解くのを待ち、答え合わせをしてあげるだけですから。
これらの教科は、言ってみれば、家ではやらない勉強を、塾にわざわざ来ることで「強制力」を使ってやらせて成績を上げるんですよね。 やらざるを得ない環境に来たからやる、ということ。
ところが、数学は簡単にはいかなかった。
解法へのポイント、流れを最初に説明するわけですが、ステップ・バイ・ステップでテキストの通りに教えているのにもかかわらず、生徒は「わからない」と言うケースがあります。
これに最初は戸惑いました。
「???」と、アタマが真っ白になるんですよ。
なにがどうわからないのかを具体的に教えてほしい、って思いました、正直。
でも、生徒としては「(全体的に)なんだかよくわからない」と感じているんです。
だから、具体的にどこが?、なんてことを聞かれても、もっとわからなくなっちゃう。
僕もどうしていいかわからないので、
「もう一回説明するね」
と、同じ説明を繰り返しました。
でも、当然のように、理解度は上がりません。
で、「とりあえず練習問題やってみて」と言ってみたところで、問題が解けるはずもない。
わからないもの同士、
「いったいどうしたらいいんだ?!」
となっていたんですよ。
これをどうやって解決したのかというと、
相手がどこまではわかっているのかを聞いて、確認する
ということをしたんです。
いまやっていることのひとつ前の段階まで戻ることもあります。
そこの理解が中途半端だったりもするわけです。
数学は「積み上げ式」の教科だと僕は思っているので、前の段階がわかっていなければ次に進めない。
だから、わかっているところまで戻って再スタートする。
場合によっては、ひとつ前ではなく、もうひとつ前まで戻る必要もある。
こうすると、効果を感じられました。
次に進みやすくなったということです。
つまりは、相手がどこにいるかを確認しないと、次には進めないんです。
相手がどこにいるのかがわからないと、相手にとっての次がどこかわかりませんから。
教える側は勝手に思い込んでいるわけです。
「ここまではわかっているはずだ」と。
ここ、けっこう大きなポイントです。
相手のわからないがわからないとき、あなたは思い込んでいます。
「ここまではわかっているはずだ」と。
その前提を疑ってみたときに初めて、やっと相手の立場に近づくことができます。
相手が生徒でも、子供でも、部下でも、フォロワーでも、ファンでも、信者でも、なんでも同じでしょう。
相手とあなたの前提は違います。
なんでわからないんだろう、と思うときには、ぜひ、
相手がどこに立っているのかを聞いて、確認してみてください。
そうるすことで、次にどうすればいいかがわかりますから。
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