須賀です。
あなたは、誠実なほうでしょうか?
それとも、不誠実でしょうか?
「誠実さを補うスキルはない」
と最初に聞いたのは、アチーブメントのセミナーのときでした。
なぜかそれ以来、僕の頭の中には「誠実」という言葉がしっかりと、
インストールされたように感じます。
ビジネスの現場で、
小賢しいことをしたり、
ちょろまかしたり、
後ろ指を刺されるようなことは、
しないようにしています。
最近、ウクライナや中国の上層部の汚職の話題がニュースサイトなんかで目につきますが、
「いずれバレて、金額以上の社会的制裁をうけることになるのに…」
と、疑問です。
昨日、記者会見を開いた佐村河内氏についても。
実は、僕はあの方を一方的に批判する立場ではありません。
肯定も否定もしないって感じ。
会見の内容をここ↓で読みました。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140307/ent14030711270015-n1.htm
上のリンクの(1)から最後の(12)まで、全部読みました。
全部読んで、最初に思ったのは、
「しょうがないんじゃないか」
ってこと。
要は、本人(佐村河内氏)が思っている以上に話が大きくなりすぎたんでしょう。
ここまで大きな話になるなんて、想像もしていなかった。
だけど、その過程で、なかなか「いや、違うんです」とは言い出せなかった。
そういうことじゃないかと、僕はそう思います。
僕にとっては、氏に聴覚障害がいがあるかないかは、どうでもいい話。
もしかしたら、
新垣氏に作曲を依頼していく過程で耳の調子が悪くなってきて、
どこかのタイミングで、
「耳が聞こえない」っていうキャラクター設定がイケる
と考えて、そう振る舞っていた。
で、振る舞っているうちに、実際に自分の脳を騙しつづけたせいで、
ホントに聞き取りづらくなっていった。
そうも考えられるんじゃないかと。
(交響曲の作曲がいつで、耳が聞こえなくなったのがいつで、というタイミングは僕は調べてないので知りません)
不登校児が、毎朝決まってお腹が痛くなるのと同じ感じ。
ありもしない体調不良を創り出せるくらい、
ヒトの脳はよく出来ているというか、騙しやすいというか、
そんな印象です。
選択理論心理学で言うところの「全行動」の概念です。
聴覚障がい者ではなくなっても、聞き取りづらいという、
氏にとっての「現実」はあるのかもしれない。
ま、それはそれ。
「障がいをダシに使いやがって!」なんて強く非難する向きもあるんでしょうが、
超ドライに言えば、これは五十歩百歩な話。
<◯◯障がいの方が◯◯したモノ>っていうマーケティングは、他にいくらでもある。
それと一緒にすんな!
って怒られそうですが、
ポイントはそこじゃないってことです。
ここまでの話の流れで、僕に対して怒っているとしたら、
ちょっとそれは置いておいてください。
このあとが本題なんで。
事実として言えるんじゃないかと思うのは、
佐村河内氏が曲のコンセプトを考えて、
新垣氏が実際の作曲者として具体的な形にして、
そうしてふたりの「共同作業」でできあがったものを、
どこかのタイミングで、
だれかが「現代のベートーベン」っていうキャッチをつけて売りだした。
それが大衆にウケて、ヒットした。
ここからは推測。
ヒットが、ふたりにとって大きすぎた。
手に負えない、収拾がつかなくなってきた。
佐村河内氏は、設定したキャラクターを演じつづけざるをえない。
同時に、新垣氏も良心の呵責なのか、嫉妬なのか、そういう感情が芽生える。
で、きっと、どこかで、ふたりの間に衝突が起こった。
決裂した結果、現在にいたる、って感じ?
僕が疑問なのは、
佐村河内氏は悪人扱いで、新垣氏はそうでない印象を受けること。
記者会見で、記者が氏に厳しい言葉で詰めるのはどうかと思います。
事実を明るみに出すのが目的なら、個人的な感情は抜いてほしい。
で、結果的には、新垣氏も、言わば「共犯者」じゃないの?
共同制作者なんだから。
曲の、ということだけでなく「佐村河内守」の共同制作者。
結局のところ、どちらも誠実だったと言えない。
ただ、同情するわけではないけど、
「どんどん話が大きくなって、手に負えなくて、言い出せなかった」
というのは理解できる。
「いや、ホントはそうじゃなくて…」
って言えない状況になっちゃったんですよね。
真実を話すよりも、虚を演じつづけるほうが楽だと。
推察するに、どちらも苦しかったと思うんです。
いまはもっと苦しいかもしれない。
自分の撒いた種ですから、しょうがないのかもしれませんが。
ただ、両氏の苦しさの度合いは、メディアの印象操作によって、
だいぶ違うんだろうなと思います。
さて、結論。
どっちがより誠実なのか?は、わかりません。
だけど、メディアからの情報だけで判断するのは、いい方法だと思えません。
この話についてだけではなく。
誰が流している、どんな情報を信じて、取り入れるのかは、自分で決めるしかない。
でも、なんとなくわかるはず。
この人は信用できそうか?
この人はアヤシイのか?
だいたいわかりますよね?
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Mail from Yamato Suga
2014/03/08
発行者:須賀和
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