須賀です。
どうやったら美味しいチャーハンが作れるのか?
昔、2chかなにかで見た回答に、こんなのがあります。
「まず、田んぼを買います」と。
「そこからかよ!」というツッコミが入るわけですが、
あながち間違っているとも思えません。
仮にネギチャーハンを作るとしたら、
最低限の原材料は米、卵、ネギ、油、塩、胡椒かな?
僕はだしの素的なものや醤油もちょっとかけますけど。
チャーシューとかエビとかレタスとか、
いろいろ入れたいのは我慢してもらって、
超ベーシックなチャーハンを作ると考えてください。
ネギチャーハンだけで6種類の素材がある。
で、一番重要なのは、もちろん米ですね。
どんな米を使うかによって、味と触感は大きく変わる。
水分が多くてモチモチなコシヒカリを使うのか?
サラッとして主張の少ないササニシキを使うのか?
パラッパラの食感がいい長粒米を使うのか?
全然違うわけですよね。
チャーハンと言っても、パラパラのが好きな人もいれば、
しっとりしたのが好きな人もいるわけで、いろいろです。
米だけを取ってみても、人によって好みは分かれます。
ということは、完璧に理想的なチャーハンを作るには、
自分で田んぼを買って、米作りからしなければならないのです。
それも、減農薬で目をつぶるか、完全無農薬か、無肥料か、
気候条件を考えたらどこがいいか、土は、水は、などなど…
いろいろ選択しながら、考えていく。
これに加えて、
卵は平飼いの有精卵がいい、
ネギはどこどこ産の自然栽培のやつがいい、
油はどこどこ産のなんとか油がいい、
塩はどこどこの天然塩、
胡椒も無農薬、無肥料のやつがいい、
みたいに選んでいくと、キリがないですね。
ただ、それぞれのベストを組み合わせたところで、
完璧な自分好みの味になるともかぎりません。
「塩の主張が強すぎるな」とかあるわけです。
なので、もうちょっとあれがこうだとか、
調整が必要になっていく。
で、あれやこれや試していった末に、
やっと自分好みのチャーハンができる。
(調理技術は同時進行で習得するとして)
「いやー、美味しい。最高のチャーハンだ」
って、至福のときを迎えること間違いなし。
何年かかるかわかりませんけど。
でね、前置きが長くなったんですけど、
この話、チャーハンの話じゃないんです。
生き方、暮らし方のスタンスの話。
なにを、どこまで、どのように「こだわるか?」
美味しいチャーハンのために田んぼを買うのか?
人それぞれの選択なのですが、そこまでヤル人もいるわけで、
やりすぎとかどうとか関係ないのです。
好きなだけこだわって、
好きなだけ丁寧に、
好きなだけ探求する。
そんな感じで生きていくと決めるしかないのかなと。
先行きの不透明な時代、
なにが正解かわからない以上は、
「自己実現」を中心に置いていいと思う。
美味しいチャーハンを作るためだけに身を捧げてもいいわけです。
というか、
自己実現を中心に置いて生きる人が
イキイキとしている姿こそが、
あるべき社会の状態なんだと、僕は思う。
チャーハンじゃなくてもいいので、
自分なりのなにかを、追求していっていいはず。
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