富の再分配を考える。

 
須賀です。

珍しく、経済のお話でも。

金融資産の高齢化が進んでいるそう。
お金を持っている人が、どんどん年をとって、
しかも、使わずに持ってるままになってる。

そのまま使うことなく亡くなれば、
けっこうな部分が相続税として国に入り、
経済活動に使われることはありません。

しかも、困ったことに、いま、生きているのに
使えない預金が143兆円あると試算されていて、
それが2030年には215兆円にまで膨らむと
考えられています。

なぜ使えない預金なのか?

認知症の患者さんだから、だそう。
家族でも自由に引き出すことができない。
(家族が横領することもあるので)

成年後見人になればOKなのですが、
あまりその制度自体も知られてない。

これを防ぐには、まず家族で親が認知症になる前に
話し合って資産の管理を子どもにうまく移すこと。

そりゃそうですよね。

あとはやはり、認知症になる前に、お金をもっと
積極的に使ってもらわないといけませんよね。

市場にお金が流れて、それがお金を本当は使いたい
若者にまわれば、まさしく経済が循環していって、
景気が良くなる実感も持てるのでは?

ということで、考えるべきは、どうやって高齢者に
お金を使ってもらうのか?ってことです。

彼ら、彼女らはなににならお金を使うのか?

ひとつ、わかりやすいのは孫ですよね。
孫へのプレゼントとか教育資金を狙う。

それから、健康に対する投資はしますよね。
健康食品とかサプリメントなどなど。
これもわかりやすい。

健康だと、旅行や趣味にも使います。
平日の美術館は高齢者で溢れていますし。
絵画教室などのニーズもあります。

他にもいろいろあると思いますが、
どれもけっこう少額ですよね。

大きなお金の移動が伴わない。

となると、大口で考えられるのは、
一番はおそらく「リフォーム」です。

バリアフリーとか、水回りの一新とか、
外壁塗装とかもあるのですが、これからの
大きなトレンドは「エコリフォーム」です。

具体的にどうするのか?というと、
壁や床下の断熱材を入れ替えたり足したり、
窓を最新の二重ガラスや樹脂サッシに交換、
外壁に外張り断熱するのも。

方法はいくつかあるのですが、何のための
リフォームかというと、家の中の保温性を
高めることで、冷暖房の効率を高めるのと
部屋ごとの温度差をなくすことです。

温度差が血圧に与える負担を減らし、
いわゆるヒートショックで死ぬリスクを下げる。
(交通事故死より圧倒的に多い死因です)

皮膚や肺への影響も小さくなるので、
子どもの喘息やアトピーにもいいらしい。

リフォームって本格的にやれば数百万にも
なりますので、まとまった金額になる。

で、両親が亡くなったあとに子どもが住むにも
快適さが高まっているのでOK。

また、売る場合でも価格がつくでしょう。
(中身にもよるでしょうが、きっと)

他にも、高齢夫婦で住む一軒家を買い取り、
リノベーションして子育て世代に売り、
夫婦は平屋を新築して暮らす、なんてのも
ありだと思います。

いろいろと方法はあると思います。

高齢者のお金を若者に流す。

考え続けていきましょう。

では、また。

 

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